The World of M

大好きなことやもの(演劇・読書・ときどき日常)を徒然書いています

宝塚歌劇 月組愛が止まらない①「Welcome to Takarazuka / ピガール狂騒曲」自分を表現すること

まず大前提として私はこのブログは、宝塚の演目を組織とか人事的観点から自分なりの解釈を書いて行くというテーマで始めているのですが、今回8ヶ月ぶりに観た月組に、もう心があまりにも踊りすぎまして、ていうか、毎回月組公演中っていろんな感情が荒ぶって交通整理がつかない状態なんですけど(そして月担の皆さんも同じだろうと勝手に思っています)、なんかさ、とにかく、

私は月組が好きだーーーーーーーーーー

と叫びたい。笑。

 

思い返してみればブログ始めた頃ってそもそも宝塚公演してなかったし、いろいろ冷静にエントリーしてみましたが、久々に公演見て思ったのが、私は割と感情が高ぶってとにかくそれを誰かに伝えたい人なんだったと思い出しました。

それで、私のムラ遠征は昨日で幕を閉じまして、あとは東京公演を待つのみの身なので、2回しか遠征してないけど、この場を借りて私の月組愛を語ろうと思います。

ちょっと公演が終わって来年落ち着いてからストーリーは色々考察することにします。

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大劇場は去年のIAFA遠征以来でした

まず日本物ショーですが、とにかく本当にコロナが憎いですよね。。。本来ならオリンピックの時期に東京でこのショーをやるはずで、そのために作られたということが本当によくわかる。日本物だけど「ウェルカム・ウェルカム・タカラヅカ」っていう歌詞は、日本語がわからない外国の方も理解ができるし、それに使われている楽曲は全て洋楽だから、音楽にも馴染みやすいだろうし。私は、純粋に本当に面白いと思いました。だからこそ、本当に勿体無い。やっぱりみんながみんな好きなように観劇できる時期じゃない。でも本当に、いろんな人に見てもらいたいショーだと思いました。

私は1回目遠征の時、幕開いてから初舞台生の口上まで涙しか出なくて、本当に美しくて、もう舞台見えなかったよね。なんかさやっぱり自分が注目してる人がどこにいるかなとか、初日にプログラム見ながらチェックしてスタンバイする、っていう形式で私はここ数年生きてるんですけど、そういうのもう忘れちゃって。舞台でしか味わえない感動とか情景とか、いくらライブビューイングとか映像とかあったって、やっぱりその空間でしか感じられないことってあるじゃないですか。そういうの、本当にこの8ヶ月忘れてたんだなと思ったし、そこで感じる喜びを改めて思い出すことができて、私本当に嬉しかったです。

 

そしてピガールなんだけど、ちょっとなんですかこの「体感5分」問題は笑。私まず、日本物のショーがある演目って結構緊張してて、なぜなら2幕が長いから、お化粧室途中で行きたくなるんじゃないかという緊張感がありまして笑。本当恥ずかしいんですけど、日本物ってわかった時からその組見に行く時大概緊張する笑。だから私結構緊張してたんですよ笑。

ピガール始まったら、気づいたら終わってるの笑。なにこの感覚笑。

いや、あの、私ショーが好きでね、特に藤井先生のショーの時なんて、体感5分はあるんですけど、(サンテとかクルンテープとか、マジで一瞬で終わった)でもショーって構成が決まってるから、「あ、中詰だなー」とか、ロケット始まったら「あ、もうフィナーレ?」とか、なんとなく自分が55分の中のどの辺りにいるかって察せるじゃないですか。ピガールはミュージカルだからさ、初見の時はもちろんその指標がなくて、終わった時「え?!」て思ったよね。ストーリー云々より、月組の芸達者が多すぎて、観察してたらもう終わってた、みたいな。で、初見でストーリー把握したはずなのに、2回目も終わった時「え?!もう終わり?!」てびっくりした笑。絶対時空が曲がっている。2時間弱もない気がする本当に。

体感5分問題でこんなに長く語るつもりはなかったのですが、勝手に手が動いたよね笑。それだけ楽しすぎて一瞬で終わるということだ笑。

 

それでさーもうさーなんですか珠城さんの美しさは!!!!!

いや、私も珠さまファンになって3年強なのでね、もちろん美しいってことは知ってるんですけど、それにしても、ですよ!!!より美しさが際立ってて、なんか本当に、本当に素敵だった!!!!!なんて表現したらいいのかわからないけど、本当に「男装の麗人」で、「男役」じゃない新しい魅力っていうか。。この役作り、本当に大変だったのじゃないかなという一方で、珠城さんだって女性だからさ、もしかしたら素の自分で演じられていたのかも?とふと思ったり思わなかったり。でもね、本当「男役」とは違う魅力が醸し出されてて、美しすぎて涙が出ちゃうくらい、本当に素敵でした。

なんかさ、自粛期間中に充実されたお時間を過ごされて、本当にパワーアップした感じがするのよね。本当、タカラジェンヌ、トップスター、忙しすぎだから、きっと私たちが想像できないほどめまぐるしい日々を過ごされていると思うんだけど、そんな中で突っ走って来られて、私たちが想像を絶するほどのお疲れをためていらしたと思うのですよ。冒頭で「コロナが憎いよね」って言っておきながら矛盾しますけど、私は何より、珠城さんの心身の健康を考えると、自粛期間があって本当によかったと心から思っていて、、この思いをご本人にお手紙でお伝えしたいと思いつつ、書こうとしたら1万字レポートぐらいになりそうなので、毎日Wordの前で文章を作っては消してを繰り返しているんですけどね。でも本当、やっぱ人間休息は必要だし、自分を振り返る時間も必要だからさ。私は心なしか、すごく生き生き演じていらっしゃるように見えて、それが何よりも本当に嬉しかったし、その放つオーラが輝きに満ちてて、本当に美しいと思ったよ。初見の時、ピガールの冒頭で、美しい珠城さんを見て自分の中で時間が止まっちゃって。でもこの美しさって今までとは違うオーラな気がするんだよなあ。

 

そしてさくらちゃんなんですけどね、私はこの公演のさくらちゃんのガブリエルが見られて本当に本当によかったよ。私の中では一番彼女に合ってる役だと思う。お恥ずかしいんだけど私はちゃぴ大好きで、とても尊敬していたので、ちゃぴがいない月組に心が馴染むまで結構時間がかかったんですよ。でもねー今回のお芝居はね、さくらちゃんが本当に素晴らしくてとっても綺麗で、言葉にならないいろんな感情がこみ上げたよね。あ、今の月組ってこんなに素晴らしいんだな、って本当に思いました。聡明で、自分の道を自分で切り開いていく女性像って、どの時代のお芝居でも多少描写にあるし、平等といってもなんだかんだまだ女性は生きづらいと思っている人が多い世の中だと思うから、そういう自立してる女性像って心に響くものがあると思うんですけど、今回のガブリエルはね、さくらちゃんのそもそもの聡明さとポジティブさ、彼女の良さが最大級に表現されていて、さくらちゃんものびのび楽しく演じられているように見えたよ。それにね、美しさに磨きがかかったと思った!!私は娘役トップの方の成長を見るたびに毎度感動するのです、立場が人を作るのだなあと。娘役人事って、男役が長年かけて積み重ねるのと違って、割と若い学年で抜擢抜擢で決まることが多いからさ、やっぱりさ、女が女を演じているとはいえ、年齢的に経験値も限られているから、難しいこと多いと思うのです。でも、真ん中に立つことを重ねて、娘役トップの方は本当に洗練されていくように感じるのです。私は本当に、さくらちゃんがガブリエルをやってくれて嬉しい。

 

珠城さんにもさくらちゃんにも言えるけど、エンタテイメント・表現って最終的には「自分らしさを表現する」ことだと思うのです。もちろんそれはその時の役を通して。Netflix持ってる人はもしかしたら見たことある方もいるかもしれないのですが、RuPaul's Drag Raceというアメリカのリアリティオーディション番組があって、アメリカの次のドラッグクイーンのスーパースターを決めるという内容なのですが、その審査員たちが何気なく会話していた一言で "In the end you just do you, right?" 「最終的には(どんな役でも)自分をやるのよね」とおっしゃってたことがあって、本当、まさにその通りだと。宝塚って男役・娘役と明確に分かれているけど、私個人としては、その自分に振り分けられた役を通して、いかに自分を表現するかが最終的に大切だということは、宝塚でも一緒なんだなと、今更ながらピガールを通して気付かされたのです。そういう意味で私はお二人ともすごく、今までの作品ももちろん素敵だったんだけど、それら以上に、のびのびと自分を楽しんで表現されているように見えて、なんだかとてもとても感動しました。ジャンヌ/ヴィクトールの珠さまと、ガブリエルのさくらちゃんに出会えて本当に良かった。

 

もっと書きたいことがたくさんあるのにこんなに文字数書いてしまった笑。ということで次の記事に続きを書きます。果たしてどれくらい長くなるのだろうか・・・笑。

 

続きはこちらです:

 

worldofm.hatenablog.com

 

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