The World of M

大好きなことやもの(演劇・読書・ときどき日常)を徒然書いています

舞台観劇から思う「継続」と「しなやかさ」のこと

 

このブログは、お芝居から読み解くキャリアや人材育成について考察するというテーマでやっていたのですが(いつの間にやらコンテンツ増えすぎて本質が見えてないですが)この数年ブログをお休みしながらも、やはり生の舞台をはじめとする様々なエンタメに触れながら、自分のキャリア形成と重ねて演者の皆さんを見ていたものです。

特に最近は心揺さぶられるようなこともたくさんあったので書いてみようと思います。

宝塚の話題から行くと、退団後のスターの皆さんのご活躍はやはり三者三葉で、珠城さんのように舞台だけでなく話題のテレビドラマや映画でお見掛けする頻度も増えてくる方もいれば、舞台中心だったり、はたまた芸能の世界とは違うところでご活躍されたり、本当に三者三様ですね。

私が行っているジムがたまたま宝塚や劇団四季の卒業生のみなさまとご縁が深いようで、トレーナーさんとしてご活躍をされてお名前をお見掛けする名だたる方々。私は恐れ多くてクラスは取れないんだけども(あまりの身体の硬さや運動能力のなさに、同じ教室にいるのも恐れ多い)そういうところでお見掛けできると純粋にファンはうれしいし、そこではじめましてのお客様とも新たなご縁が生まれて次につながるのでしょう。

 

宝塚の中だけで見ていると、どうしても珠城さん時代の月組基準で話してしまいがちですが、珠城さんのご卒業と同時に専科に行かれた輝月ゆうまさんは、あらゆる組の海外ミュージカルになくてはならない存在として輝いていらっしゃるし(にしても、ほんと海外ミュージカル引っ張りだこで、組子の時よりお忙しいのでは?と肌感ですが)、紫門ゆりやさんは組子時代と全然違うお役に幅を広げ(まさか女役を魅せてもらえるとは思ってませんでした)花組の副組長として異動されました。この度の花組公演でゆりちゃんを観ていて感じたのは、自分の置かれた環境で自分の役割を見極め輝くのは才能であると。そしてどんな形でも、ご自身の個性を失わず、軸を持ち、そしてお仕事を続けてご自分の立ち位置を確立されているその柔軟性になんともいえぬ尊敬の念を抱き、キャリアが常に迷子の自分としてはとても勇気をもらったのです。やはり継続は力なり、そして「これだ」と思ったものを継続するための努力を惜しまぬこともまた才能。

 

そして私が最近感銘を受けているのは、朝ドラの「ブギウギ」で大活躍されている、OSKの翼和希さんですよ!!本当に素敵で毎日見入っているのですが、彼女も元は宝塚の受験生、その後ご縁ありOSKに所属されるに至ったようです。

考えてもみれば、その時宝塚に入っていたら、朝ドラに出るというチャンスって余程のことがない限り無かったかもしれなくて、そして、いまいらっしゃる環境でも誇りと情熱をもって続けて進化し続けられたからこそ、いまのチャンスにつなげられることができたのでは、と。やはり自分の軸がぶれることなく、しなやかに努力を継続されたからこそ。そしてこういうチャンスが巡ってきたときに、そのチャンスをものにできるかどうかも、土台がしっかりしているからこそだと思うのです。

 

そう思うと、本当に自分の生き方も考えさせられます。自分が合う環境に身を置くことってとても大切で、その環境があるからこそ努力ができ、それが次につながるのだと思いますが、その環境を見極めることもまた難しい。だからこそ、自分の軸とか誇りとかを確固たるものにしておくことが大切なんだろうと、日々触れるエンタテインメントの中から感じるのでした。