The World of M

大好きなことやもの(演劇・読書・ときどき日常)を徒然書いています

大人になってから読む&観る「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」 自分を・他者を正しい方向へ導くこと

 

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大人になってから再度読んでいるハリー・ポッターシリーズ。子どもの頃、このアズカバンの囚人が一番面白い!と感じたことは覚えていますが、ストーリーは案の定あまり覚えていませんでした。今回、アズカバンの囚人を一気読み、そして映画も観ました。映画は実は初めて観ました。

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大人になってから読む&観る「ハリー・ポッターと秘密の部屋」 ダイバーシティと共存

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大人になってから再度読んでいるハリー・ポッターシリーズ。本当に、子どもの頃に読んだはずなのに記憶と全然違い、経験を色々詰んだからこそ感じることも大きく違いますね。前回に続き、今回は第2作、秘密の部屋を一気に読み、そして映画も観ました。とてもとても深く、いろんなことを感じて考えあぐねていますが、今回もどうぞお付き合いください。また、あくまでも記事は私の独断と偏見に基づいた感想ですので、一個人の考え方や解釈として、楽しんでいただければと思います。

前回記事「賢者の石」についてはこちらです:

 

worldofm.hatenablog.com

 

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大人になってから読む&観る「ハリー・ポッターと賢者の石」 自分のアイデンティティを見つける旅

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最近ハリー・ポッターの映画が毎週のようにテレビで放送されていたからか、私が毎日何気なく開くスマホアプリのスマートニュースでも、ハリー・ポッターに関する話題やキャストのゴシップがたくさん。そんな記事に感化されて、ハリー・ポッターをもう一度読みたいと思い立ったが吉日、図書館で本を借りて、2日間で一気に読んで映画も観ました。

大人になってから読んで、こんな話だったのかと驚くこともあり、映画もまた、御方が全然変わりました。そんな感想エントリーです。

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「ストーリー・オブ・マイライフ 私の若草物語」 愛に溢れた作品の魅力と感想

とても久しぶりに映画館に行きまして、「ストーリー・オブ・マイライフ」を観てきました。本当に良い映画でした。恥ずかしながら、私は「若草物語」を読んだことがありません(ダメですね、、)。ですが、ストーリーで置いてきぼりになることもなく、また、恋愛や人生、色々と重ね合わせて感動する作品でした。

 

以下ネタバレ含みますが私の感想をご紹介します。

映画のトレイラーとあらすじはこちらの公式ウェブサイトからどうぞ。

https://www.storyofmylife.jp/

 

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現代の世相と「風と共に去りぬ」 映画版・宝塚版の考察と、「メンターシップ」について

"BLACK LIVES MATTER" Movement が世界中で巻き起こっていますね。

その影響を受けて、映画「風と共に去りぬ」中にある黒人奴隷の描写が、「差別だ」として非難されています。

アメリカの動画配信サービスサイトでは、配信を止めるなどの措置が取られているようです。

「風と共に去りぬ」米動画サービス、人種偏見理由に配信停止 - 産経ニュース

 

Blackの方々からすると、屈辱的な歴史であり、それを肯定するものを見るのは、耐えられないのだろうと思います。そして、その意見をもちろん尊重し、私も"BLACK LIVES MATTER" Movementには賛同しています。(というか、"ALL LIVES MATTER"ですよね)

 

まず大前提として、現代を生きる私たちの中で、人種差別は起こってはいけないことです。

一方で、現代社会を生きる私たち、特に私たちのような「ミレニアル世代」の考え方と、原作の時代(南北戦争前中後である1860年代のアメリカ)と、発売当時(1936年に発売)の世相や考え方は全く違います。

 

南北戦争時代、つまり1860年代前半ですが、そもそも日本は明治維新前。ヨーロッパ諸国で革命が起こり「自由・平等」について市民権を得ようとした50年後ぐらい、そんな時代です。

私は、「風と共に去りぬ」は、現代のアメリカを作った歴史的出来事の一つである、「南北戦争」の、特に南部の当時の生活様式や考え方、それがどのように変化を遂げて行ったのか、についての貴重な歴史的資料であり、決して奴隷制度を美化しているものではないと思っています。

ただ、物の捉え方は人それぞれです。私のこの考え方に共感される方もいれば、否定される方や非難される方もいらっしゃるでしょう。

いかなる文学作品においても、物語の視点は、主人公が属するグループの目線に偏ります。実際、映画に出てくる黒人奴隷のキャラクターは、どちらかというと「家政婦さん」のような役割で、貴族の家に仕えていて、そこでとてもよくしてもらっている、という設定です。その設定の背景から、「奴隷制度を美化している」という意見が生まれるのだと思いますし、おそらく現実はそうではなかったらこそ、そう感じられる方がいらっしゃるということは、現代を生きる私たちは学び、受け入れていかなければいけないと思います。

そして、なかなか難しいとは思いますが、過去のこのような作品について、世界中のみんなが納得する形で、守っていける術を見つけ出すことが、これからを生きる私たちの使命なのかもしれません。

 

私はまず、「風と共に去りぬ」は、素晴らしい作品だと思っています。今日はあくまでも、私が本当に名作だと思っているこの作品について、書いていきたいと思います。本当に、奴隷制度を美化している訳ではないことを、まず最初にお断り申し上げ、ご興味のある方は以下、進めてお読みいただければと存じます。

 

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