The World of M

大好きなことやもの(演劇・読書・ときどき日常)を徒然書いています

宝塚歌劇 宝塚OGからもらったパワーで前進!夢を持ち続ける大切さ

前回、私が一度宝塚観劇から離れ、OGの湖月わたるさんにハマった内容の記事を書きました。たくさんの方からの反響があり、大変嬉しく思っております。今後ともどうぞよろしくおねがいします。

 

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宝塚観劇から離れた10年ほど、湖月わたるさんを追いかけ、たくさんの舞台作品と出会うことができました。どれもとても素敵な思い出があり、私の人生にとって、とても大切な出来事です。

全てを語るとキリがないのですが、今日は特に、わたるさんを含む宝塚OGの皆さんの舞台についてお話ししたいと思います。

 

DREAM LADIES

宝塚が100周年を迎える前年ごろ、100周年を記念したOG公演が多く催されておりまして、その中に、「DREAM LADIES」という舞台がありました。

真琴つばささんが脚本に挑戦され、湖月わたるさん、貴城けいさん、大和悠河さんの4名が中心の作品でした。

昔人気ユニットを組んでいた4名が、解散後、それぞれの新たな夢や目標に向かって進んでいる中、ユニットを再結成するという物語の構成でした。4人それぞれが、解散後の一定期間で身につけた新たなスキルを持ち寄り、また舞台に立つのです。

4人とも、宝塚のトップスターを経験されたからこそ、卒業後に感じられた苦労や悩みがある中でも、それぞれに新たな目標を見つけ、前進されていく様子が、物語を通して描かれていました。

当時の私は、大学卒業後、海外での就職が決まっており、この作品は渡航直前になんとか観られたものでした。(東京〜大阪〜名古屋と遠征した思い出)

慣れない土地でやっていけるか、結果を残せるか不安と期待が大きい中、みなさんが前向きに進まれている姿を舞台で拝見し、本当に勇気をもらいました。DREAM LADIESのテーマ楽曲は、私の社会生活をスタートさせる際の応援歌となりました。その後、様々な国や地域で、異なるバックグラウンドを持つ方々と働くこととなりましたが、このDREAM LADIESのパンフレットは、今も私と一緒に旅をし続けています。

 

CHICAGO

自分を見失い、自分という存在に自信が持てない時期がありました。その数年間、私は大好きだったミュージカルを見ることが出来なくなりました。今思い返してみると、いつもキラキラしていて大好きだった観劇をして、自分の置かれている自信のない状況とのギャップを感じるのが怖かったのだと思います。

湖月わたるさんが、ブロードウェイ版のCHICAGOに出演されると聞き、勇気を持って観に行ってみることにしました。

人として目標にしていたわたるさんを久しぶりに拝見しました。ブロードウェイからいらっしゃったキャストのみなさんと一緒に、ヴェルマという難しい役を、英語で演じられていたお姿。そして、わたるさんのお得意のダンスも、本場のみなさんに負けず劣らぬ存在感。

私は、CHICAGOという作品は、セリフ、演者の動きの一つひとつ、全てが計算されたリズムに乗って、ストーリーが流れるミュージカルだと思っています。ネイティブスピーカーであっても、台詞回しがとても難しいのだろうと、素人ながら思っています。

この作品で、主要キャストであるヴェルマを演じられるわたるさんに、ただただ感動し、勇気をもらいました。どこからでももう一度、高く跳べる。頑張れば、自分もできる。わたるさんのお姿を見て、その様に感じた私は、少しずつですが、自信を取り戻す旅に出られた様に思います。

 

その後、宝塚 OGで行ったCHICAGOも、また大感動でした。日本語で行う女性だけのCHICAGOが、ブロードウェイで上演される。宝塚を卒業された元トップスターのみなさまが中心となり、ニューヨークで公演をするという、その挑戦を続けられるみなさまのお姿が、私だけでなく、往年の宝塚ファンのみなさんにも勇気を与えたのではないでしょうか。

 

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こうして自信を少しずつ取り戻す練習を始めた私は、またわたるさんの舞台を観劇させていただく様になりました。わたるさんを通してだからこそ、観られる・出会える舞台。そして、宝塚ももう一度観劇をしてみようと、2016年星組公演「こうもり/The Entertainer」から、宝塚にカムバックをすることになります。最後に中日劇場で公演を観てから、実に10年後の出来事でした。

 

  

そして、宝塚観劇を10年ぶりに再開した同じ年に、わたるさんを通して、私の人生を変えた舞台である、「グランドホテル」と、出会うことになるのでした。

 

宝塚OGのみなさんは、ご自身のキャリアを宝塚という世界でスタートされ、ご卒業をされた後、新たな人生をそれぞれ進まれます。

まさに、キャリアにおける「目標や軸」を、再度検討し、設定をしながら、ご自身のお強みをさらに伸ばせる環境で、前へ前へと進まれるのですね。

私たち宝塚ファンも、その様なOGのみなさんのお姿をみながら、自分を重ね合わせ、もう一度自分の夢や目標を考え直すことができる。だからこそ元気をもらえるのではないでしょうか。少なくとも、私はそう感じています。

 

これからも、OGのみなさまが活躍される様々な分野が、さらに発展されることを心から祈りつつ、自分自身のキャリアを輝かせることにも、更に強く思いを馳せる今日この頃です。