The World of M

大好きなことやもの(演劇・読書・ときどき日常)を徒然書いています

ゲーム素人が「あつまれ どうぶつの森」をプレイし、その学びの多さに大感動した話

ちょっとタイムリーじゃない話題かもしれませんが、私は初めてこのゲームをして大感動しました。

なんという素晴らしい経済・社会の勉強材料…!!ゲームの世界が社会の成り立ちを教えている!!

という完全なるゲーム素人が感動したお話をお送りいたします。

私見に基づく感想で、かなり何を言っているんだろうという要素もあるかもしれませんが、悪しからず、お楽しみください。

あつまれ どうぶつの森 -Switch

あつまれ どうぶつの森 -Switch

  • 発売日: 2020/03/20
  • メディア: Video Game
 

 

全くゲームをしない私ですが、今年のGW頃に夫のSwitchを借りて、ステイホーム期間の暇つぶしと、世間の話題性から、どうぶつの森を始めてみました。

何の事前知識もないまま始めたのですが、始めるうちに、このゲームの奥深さに大変感銘を受けました。

 

このゲーム、人間の社会生活のなんたるかを自然と教えている・・・。すごい・・・。

 

ゲームのコンセプトは、無人島にいき、自分の好きな様に開拓をし、自分だけの島を作っていく、みたいな感じです。

最初に、最低限の生活用品(テントや簡易ベッドなど)を渡されますが、それ以上のもの揃えるには、お金が必要です。無人島で取れる果物や草花、周辺で釣れる魚や採れる虫なんかを売って、お金を稼ぎ、欲しいものと交換するのです。

 

自分の欲しいものを手に入れるためには、何かと交換をしなければいけない(この場合はお金)ということを、自然と学ぶ構成になっている!!売ることができる物の価格は様々なので、高い金額と交換してもらえるものを自然と探し、狙う様になります。そして、そのお金を稼ぐための道具である、釣竿や虫取り網なんかも、一定期間使ったら壊れます。それらの道具をもう一度手に入れるためには、島の中で採れる材料を集めて自分で作るか、商店で買うかの2択です。お金を稼ぐための道具にも、お金をちゃんと支払う(もしくは自分で作る)ことの必要性を学ぶのです。

まさに、働かざるもの食うべからず。。。

 

進んでいくと、島の発展のために、いろんな建物の建設を頼まれる様になります。そのためには、資材が必要です。資材は、島の中にある木から木材を調達したり、石から鉄鉱石を調達したりします。

衝撃だったのは、自分が使う斧の強度によっては、木が切り倒されてしまう。。。まさに、森林伐採を行い、島を開拓していく描写。。。これは人類がどの様に土地を開拓し、発展してきたのかを描写しているのでは・・・(大袈裟)

そして、木が切られてしまうと、心の中に生まれる罪悪感

「私、自分の利益のために自然を破壊している…」

急に木を切るのが怖くなった私は、斧の種類を変えて木が伐採されない様に極力調整する様になりました。だって今はエコでサステナブルが謳われる時代だから!人間の利益のために、自然を破壊してはいけない!!

 

いつしか、自分の島で採れる資源は取り尽くしてしまうという状況がやってきます。そんな時、別の島に飛んで、そこで資材を取ることができる仕組みになっているのです。まさに、産業革命により列強が天然資源を求めて世界中を飛び回った構図の様に思えて、人間が何もないところから産業をもたらし、資本主義社会を作ってく過程の心理を体験した様な気に・・(大袈裟 2回目)

 

それらの別の島に行くと、いろんな動物に出会います。島の発展のために、その動物たちに声をかけ、「自分の島に移住しておいでよ」と誘います。ここに、タイトルの「あつまれ」の部分が凝縮されているのか…と思いつつ、やはり島の発展のためには人口が必要なことを思い知らされます。

 

そしてさらにすごいのが、自分の家を増築する時、ローンを組みます。島にはATMがあり、そこに稼いだお金を貯めていけるのですが、大きな買い物をするときは、お金がなくてもローンという返済方法があることを、教えてくれるのです。

 

他にも、ものを売る際に直接売る場合と、売却ボックスに入れる場合では、手数料が取られるパターンがあったり、週に1回野菜のカブを売る人がきて、そのカブの値段が1週間で上下し、カブが高い時に売却すると資産を増やすことができるなど、なんか素人目での感想で本当に申し訳ないのですが、金融のなんたるかを教えている!

 

自分が島民代表として、島を盛り上げて行くために、いろんな働きをすることによって、自分が思う島をデザインして行くストーリーなのですが、奥に隠された学びの要素があまりにも深く、私は素人ながら大大大感動しました。

自分がこういう島にしたい、こんな可愛いものを建てたい!こんなデザインを!と思っても、自然を犠牲にしなければなりません。ゲームだし、それを楽しむための仮想現実なのですが、私はこれは本当に、人間が発展をして行く過程を描いている様に感じ、なんかもう本当に勉強になりました。(言葉にならない)

 

なんかここまで書いていると、とんでもない感想に見えますが、このゲームをプレイする子どもたちに、うまく言い表せませんが、経済や社会のなんたるかを教える素晴らしい教材だと思います。

季節ごとのアップデートをすると、海で採れる魚・川で採れる魚・池で採れる魚がそれぞれ自然の摂理に基づいて設定されており、いろんな魚や生き物の名前を覚えることができます。私は田舎で育ったこともあり、周囲の友人たちに混ざって、田んぼでザリガニを釣ったり、蝉を採ったり、そんな夏休みを過ごしていた私の幼少期。目の前に触れる自然のものは、覚える努力をするまでもなく、生活に密着していました。

でも、なかなか外に出られない環境で過ごしている現代の多くの子どもたち・・ゲームを通して、季節の移り変わりや自然の摂理を学んで行くことができると、私はこのゲームを通して初めて学びました。まさに目から鱗

 

 

ゲームって教育にとってどういう影響を与えるか、賛否両論ありますが、私はこんなに社会生活が勉強になる教材だとは思っていませんでした。このゲームが人気な理由がわかりましたし、私は自分の島で自然破壊をすることがなく、お花に囲まれた可愛い島をこれからも頑張って作っていこうと思います。

あ、でも、バラとか百合とか植えてるけど、これも外来種を島に持ってくることで生態系の破壊とかしてしまうんだろうか…。と、考えすぎたらあまり意味ないですが、逆にそう考えるのも面白い、大人も楽しめます。

 

ちなみに、ゲーム実況でもたくさんYouTubeに出ているので、プレイせずとも楽しめると思います。私はすゑひろがりずのゲーム実況が好きです。

www.youtube.com

 

夏休み真っ最中、家でのいろんな過ごし方がありますが、こうやって物事を考えながらゲームをプレイして行くと、いろんな発見があって楽しいですね。

素人の感想にお付き合いいただき、ありがとうございました!